糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい!レシピ
横田 邦信:東京慈恵医科大学教授。医学博士。

 

玄米、ごま、のり、そばなど昔ながらの日本の食が食べられなくなってから、反比例するように急増した糖尿病。
その背景には、現代型の栄養失調--マグネシウムの摂取不足があった! 
インスリンの効きをよくして血糖値を下げる効果を持つマグネシウムは、糖尿病の改善、予防の鍵をにぎる栄養素。
糖尿病研究の第一人者、東京慈恵会医科大学病院教授の横田邦信医師が提唱する、
「高マグネシウム食」を食べれば、血糖値はぐんぐん下がる!
 「あれはだめ」「これはダメ」の引き算が多い糖尿病食に、
「これを食べて治そう」という足し算思考の新提案。

 


50歳からは炭水化物をやめなさい 

 

藤田紘一郎 東京医科歯科大名誉教授。
腸の専門家で寄生虫博士としても活躍。

 

人間の体は50歳を境に大きく生理機能が変化します。若い頃と同じ食事をしていたら、老化は加速する一方。でも、50歳からの食生活に気を配れば、長寿遺伝子がオンになり、「病まない」「ボケない」「老いない」長寿人生を実現できます。今からでも遅くない、人生を楽しむための健康法!

博士ご自身も糖尿病を患ったものの、これらの方策でオサラバしたんだとか

 

・寿命は生活習慣次第
・糖質を摂り過ぎると老化が加速する
・原始的な暮らしで寝たきりにならない
・ほんの少し息が上がる程度の運動が良い
・活性酸素は食によって消す
・ビタミンEをサプリで過剰摂取すると骨粗鬆症になる恐れがある
・ラドン温泉でミトホルミーシス
・コレステロールは少々高いほうが長生き出来る


人間の体は、2つのエンジンで動かされており、
個人差はあるものの、50歳を境に切り替わる。
50歳未満は、糖質をエネルギーとする36度以下で活発的に動く解糖エンジンがメインで動き、
50歳以上は、酸素をエネルギーとする37度以上で活発的に動くミトコンドリアエンジンに切り替わる。


年輩の方にとって重要な「ミトコンドリアエンジン」は酸素を燃料に脂肪酸などを酸化し、エネルギー産生するそうです。ただ酸素は活性酸素となると「がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」などの原因にもなるので酸素の燃焼方法が重要となります。50歳までは糖分や炭水化物が解糖エンジンの燃料なのでさほど気にすることはありません。


50歳以降は糖分の摂取を控え、白米、パン、うどんといった白い炭水化物も主食にするのをやめるとがんや糖尿病が改善・減少するそうです。また活性酸素も少なければコレステロールと結合することも少なく過酸化脂質になるのを防いでくれるとのことです。テロメアという寿命の回数券を減少させるスピードをゆっくりとさせ寿命を延ばしてくれるのでは、と思います。


あと最近では多くの書物が出ていますが活性酸素を減少させる抗酸化物質を食物からとると良いとのことで、特に独特な色と味を持つ植物中に含まれる色々な抗酸化物質を食べると良いと、本文中にまとめた表がでています。先生はねぎ・にんにくが活性酸素を消すと奨励されています。
さらにミネラルの豊富な硬度の高いアルカリ天然水を飲料することを勧めています。


また軽い運動とカロリー制限がSir-2などの長寿遺伝子(老化スピードを低下させる発現機能を持つ遺伝子)のスイッチを50歳以上の方にのみ(笑)ONにするという特徴が少なくとも人間など高度に進化した哺乳類にはあるそうです。この長寿遺伝子の章では、週に2回は肉も野菜と一緒に食べると良いと書かれています。ただ常温で固体の油は避けた(ヒレやモモ肉がよい)方が賢明です。油には不飽和脂肪酸のように常温では固まらないものもあり、その中でも多価不飽和脂肪酸のオメガ3(EPA,DHA)とオメガ6(コーンオイル,ごま油)のバランスが上手くとれれば認知症や抑鬱状態の改善・減少が見込まれます。

 

三木療法で海水を飲むのが理解できませんでしたが

羊水とか MgCaで理解できました

 

 

マグナ1800
命の硬水
ぞっこん四国
ドクター・シリカ・ウォーター





働き盛りのがん闘病記〜ほぼ同時進行ドキュメンタリー
 
朱郷 慶彦
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47524

 

「あなたは、がんだ」

これほどインパクトのある言葉が他にあるだろうか。

 

「あなたは、がんです」

などと白衣を着た美人女医さんから告げられたら、どう感じるだろうか。

もう一度言って欲しい、できればもっと強い口調で……などと思ったあなたは、単なる変態である。

 

普通の人間ならば「が~ん」となるはずである。

とにかく、冗談ではないのである。どうしたら良いか分からなくなること、必定である。

そして、昨年末に私もそのような経験をしたのである。

 

いや、女医さんに劣情を覚えたという意味ではない。癌を宣告されたという意味である。

 

「がん宣告されて、あなたの身に起こる10の出来事」

 

1) 検査の結果が出るまでにとにかく時間がかかる
2) ネット検索して、がんに関する情報の多さに脱力してしまう
3) 心配した知人が、がんの名医を次々と紹介してくれる
4) 日本全国から、ありとあらゆる“がんに効く”食品が集まってくる
5) 祈祷師や霊能力者も次々と紹介される
6) なんだか治療法を考えるのが面倒臭くなってくる
7) 大病院では、素人である患者がプロである医師から治療方針の選択を迫られる
8) 大病院では、とにかく治療開始を急がされる
9) 医師にはネットで得た知識について相談しにくい
10) 大病院の医師の言うことを、とにかく信じてみようか、という気になってくる

 

「星野式ゲルソン療法」「済陽式食事療法」については、後に詳述することになるが、いずれもかなり厳しい食事療法である。

 

ちなみに妻が上述した二つの方式等を適当にチャンポンして編み出した食事療法の内容を簡単に説明すると

 

① 有機人参・りんご・レモンの自家製ジュースを一日2000ml以上摂る
② 限りなく無塩に近い食事とする
③ 牛肉・豚肉・羊肉・馬肉は禁止 
④ 新鮮な野菜(できる限り有機栽培のもの)をたっぷり摂る
⑤ 未精白の穀物や豆類を摂る(精白された白米やパンなどは避け、玄米や全粒粉などを摂る)
⑥ ヨーグルト、海藻、キノコを摂る 
⑦ 食品添加物等は排除する
⑧ 使う油はオリーブ油かゴマ油、エゴマ油、亜麻仁油
⑨ 禁酒・禁煙
⑩ ビタミンCを過剰摂取する

 

つまり、玄米菜食主義やベジタリアンの厳格バージョンである。

実際に、「星野式ゲルソン療法」や「済陽式食事療法」により、治療の施しようがないと現代医学から見捨てられた末期がん患者が奇跡的に生還した事例が数多くあるのだという。


がんになって初めて知った事実であるが、とにかく、がんの大好物は砂糖なのだ。糖分をエサとしてがん細胞は増え続ける。がんになったら、甘いものは大敵である。

 

砂糖に限らず、ゲルソン療法では精白された穀物もすべて禁止であるが、これには理由がある。

穀物の主成分は炭水化物。炭水化物は消化されれば糖分に変化する。糖分が体内に入ると、血糖値が上がるのが人体のメカニズムだ。そして、精白された穀物や、白砂糖は、急激な血糖値の上昇を引き起こすのである。

 

血糖値の急激な上昇は人体に様々な弊害をもたらす原因だ。AGE(終末糖化産物)、活性酸素などが発生するのも、インシュリンが分泌されるのも、この血糖値の急激な上昇が原因であり、これらは肥満、糖尿病、老化、そしてがん細胞の活性化を引き起こす。

 

精白する前の穀物には、食物繊維他の成分が豊富に含まれており、これらを一緒に摂取することで、血糖値の上昇ペースは緩やかになるからである。いついかなる時でも、血糖値の上昇を緩やかに保つことが、ダイエットだけでなく、がん治療にも重要なのだ。

 

そして星野式ゲルソン療法では、砂糖も精白される前の状態、すなわち黒糖であるならば、血糖値の急上昇は起こりにくいから摂取可能とされている。(もちろん量は控えめに)

 

実は、ゲルソン療法では大豆は禁止なのである。大豆の発芽力は強く、その発芽力のエネルギーががん細胞の成長を促してしまう危険性があるというのだ。





ケトン食ががんを消す (光文社新書) Kindle版 

古川 健司 (著)

世界初の臨床研究で実証! 末期がん患者さんの病勢コントロール率83%(完全寛解、部分奏効含む)。糖質の摂取を可能な限り0に近づける「がん免疫栄養ケトン食」。臨床医師自ら、その内容と驚異の研究結果を初公開!――がん細胞だけを弱らせ、正常細胞を元気にする/がん細胞も、栄養を絶たれれば死に至る/がん細胞は正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込む/ケトン体の抗がん作用/ケトン食は化学療法の効果を高める


 糖質の摂取を可能な限り0に近づける「がん免疫栄養ケトン食」。
 臨床医師自ら、その内容と驚異の研究結果を初公開!

【本文より】
がん細胞が主な栄養源としているのは、炭水化物から合成されるブドウ糖(グルコース)です。
それも、正常細胞よりも3~8倍ものブドウ糖を取り入れなければ、生命活動を維持することができません。
 一方、正常細胞のほうはと言えば、ブドウ糖の供給が途絶えても、
緊急用のエネルギーを皮下脂肪から作りだすことができます。
このブドウ糖に代わる緊急用のエネルギーが、私ががん治療の鍵としている「ケトン体」という物質です。
 実は、私がタンパク質とEPAを強化した糖質制限食をがん治療の支持的療法に据えているのも、
患者さんのエネルギー産生システムを、短期的に「解糖系エンジン」から「ケトン体エンジン」へと変えるために他なりません。
それこそが、がん治療の成否を左右する重要な支持的療法になると考えたからです。

 

 

ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~ (光文社新書) Kindle版 

宗田 哲男 (著)

 

著者は赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定、基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにした。これはヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていたことを暗示する。ケトン食は今や糖尿病や肥満だけでなく、認知症や癌等にも有効として研究が進んでいる。本書では学会からの激しい非難に対する反証も展開。栄養学の新しい常識を打ち立てる。

 

 

人類最強の「糖質制限」論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる (SB新書) Kindle版 

ドクター江部
http://koujiebe.blog95.fc2.com/

◎一番よくわかる糖質制限の本

◎どうすれば糖質制限は続けられるのか?
効果抜群! でも続かない…は、糖質制限を知れば知るほど解決する

1週間で2~3kgはストンと落ちる糖質制限は、
ダイエット効果も健康効果も絶大!

でも、結局は長続きせず、
リバウンドしてしまっている人が多いようです。

そもそも炭水化物(ご飯、パン、ラーメン、パスタ、イモなど)は、
とても美味しいですから…。

糖質制限を続けられている人も、
けっして炭水化物(糖質)が嫌いなわけではなく、
みんな大好きなのに続いているのです。

では、どうしたらいいか?

続けるためには糖質制限のノウハウをきちんと知って、
それを日ごろ意識することに尽きます。

逆に言うと、意識するだけで続くのです。

そう、糖質制限を知れば知るほど、
多くの人が抱える問題は解決するわけです。

このシンプルにして根源的な課題をクリアしない限り、
効果抜群の糖質制限であっても、継続的な成功はありえません。

そんな本質をクリアするための、
これまで“あるようでなかった”
糖質制限のことが一番よくわかる本。

 

 

 

炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~ (光文社新書) Kindle版 

夏井 睦
http://www.wound-treatment.jp/next/essay/sugar-1.htm

◆「糖質制限」の陰の火付け役による待望の書!

糖質は人類にとって、
 神か、悪魔か――


 ◆著者は、光文社新書のロングセラー『傷はぜったい消毒するな』でも
 よく知られる「湿潤療法」のパイオニアだが、
じつは昨今の糖質制限ブームの陰の火付け役としても知られている。

 傷の治療法の発明時と同様、自分の身体で糖質制限を試し、
その効果や危険のなさを確かめた著者は、
 糖尿病の糖質制限治療の第一人者である江部康二氏と親交を深めながら、
 栄養素としての糖質の性質や、人類の糖質摂取の歴史、
カロリーという概念やその算出法のいいかげんさ、
そしてブドウ糖からみえてくる生命の諸相や進化などについて、
 独自の考察や研究を開始。

 本書では、糖質からみた農耕の起源についても新説を展開、
 穀物栽培によって繁栄への道を得た人類が、
 穀物により危機への道をたどりつつあることも指摘する。

 著者のHPに日々寄せられる、
 多くの糖質セイゲニストからの体験談の一端も紹介。
 糖質を切り口に様々なことを考える。

 

 


 

糖質制限食のススメ 単行本  – 2012/4/20
 
山田 悟   (著)

内容紹介

カロリー制限食に代わる新たな糖尿病治療・ダイエット食として注目を集めている「糖質制限食」だが、賛否両論入り乱れ、定義づけもバラバラで、治療の指針も公式に定められていなかった。
そうしたなか、日本を代表する名門病院の糖尿病センター長であり、日本糖尿病学会の指導医でもある著者が、糖質制限食の有効性を科学的に証明し、その定義づけを行い、実践の指針を示した画期的な書。

 本書で著者は、エビデンスレベル(信頼性)の高い最新研究から、糖質制限食が理に適い治療効果が高い食事療法であることを分かりやすく解説している。
そして、効果を維持しつつ継続しやすいことから、従来よりも“ゆるい制限”の糖質制限食を勧めている。「主食抜き」のイメージが強い糖質制限食だが、この“ゆるい糖質制限食”は、控えめなら主食(ご飯、パン、めん類)もOKというのが特徴となっている。同時に、従来の糖質制限食と同様、肉や魚は思う存分食べることができ、種類を選べば酒類も楽しめる。
カロリー制限のような面倒な計算は要らず、ごちそうも楽しめ、従来の糖質制限食よりも普通の食事に近いことから、糖尿病食・ダイエット食として最も継続しやすい食事療法になっている。

 本書は、こうした“ゆるい糖質制限食”の医学的根拠や実践方法を解説している。このほか、糖質制限食に対する批判に対しても、エビデンスレベルの高い最新研究から科学的に反論している。カロリー制限と並ぶ食事療法として糖質制限を正当に位置づけた初めての本といえる。

 糖尿病患者・予備軍、肥満、メタボの方はもちろん、医師や栄養士など医療関係者の方たちにもぜひ読んでいただきたい内容となっている。

  



「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書) 新書  – 2016/5/19

東口 高志 (著)


内容紹介

◎がん患者の大半が、栄養不良による感染症で亡くなっている。
 約2000の医療施設で稼働する「栄養サポートチーム(NST)」。
そのシステムを一から築き上げた気鋭の医師による、医療改革の書。

<内容紹介>
がん患者の多くが感染症で亡くなっている。歩いて入院した人が、退院時にはなぜか歩けなくなっている。
 入院患者の3割は栄養不良――。まさに「病院の中の骸骨」とも言うべき高度栄養障害の患者がたくさんいる。
こうした実態の背景には、栄養管理を軽視してきた、日本の病院の驚くべき「常識」があった。
 人生最後のときまで食べたいものを食べ、がんを抱えてでも、本来の寿命まで元気に生き抜くことはできる。
そのために、私たちが知っておきたいことは何か。超高齢社会において、医療はどう変わらなければならないのか。

<目次>
序章 病院で「栄養障害」がつくられる
第一章 がんと栄養をめぐる誤解
 第二章 症状や病気がちがえば栄養管理も異なる
第三章 老いと栄養
 第四章 栄養についてもっと知る
終章 食べて治す

 

 

いい処を捉えている著書です。


個人的に非常に興味深く読む事が出来た、以前から食に関して、動物性たんぱく質の取り方について、意見が別れているところだが、この著書には、その辺の答えが、伺える内容になっている、少しまとめておきます。

がん患者の8割は、感染症で亡くなっていて、感染症の要因に、栄養障害による免疫機能低下がある。栄養障害とは、栄養バランスが壊れ、代謝障害が起きる。

栄養障害で、中でも重要な栄養はたんぱく質で、骨格筋や心筋をはじめ、人体の有機化合物の50%以上を構成する材料で細胞の働きに重要な役目を果たしている。

栄養障害に陥ると、免疫機能が低下するため、誤嚥肺炎や敗血症等の感染症に掛かりやすくなる、身体に脂肪クッションがなくなり、褥痩(じよくそう)(床擦れ)や、傷が治りにくくなり、回復が遅れる。

術後の合併発症生率や死亡率で、アルブミン濃度(4,6g/dL通常)の低い人は、合併症発症生率、死亡率は、上がる。アルブミンは、血液中にあるたんぱく質の1種で、手術前にたんぱく質とエネルギーを満タンにする必要がある。

抗がん剤治療や放射線治療の副作用に、たんぱく質とエネルギーを補うのはもちろん、坑酸化作用のある、コエンザイムQ10、ビタミンA,C,E,亜鉛等をたくさん摂る必要があり、アルブミン濃度の低い人程副作用が低い、血清アルブミン値3,0g/dL 以下は栄養障害と判断される。

著者は、患者をただ生かすだけの手術は止め、ガン治療のエンド・ポイントを幸せにするために、逆算しいったい何が出来るかを、最適な方法を探る。

飢餓状態で感染症にかかった状態と、悪液質で感染症にかかった状態は、ただの飢餓状態は、栄養補給をすれば回復するが、悪液質の場合は回復不可能、今の日本医療は両方回復不可能と考えられている。

人の身体から運動能力を奪うサルコペニアは、栄養障害、運動不足、病気になって起こるが、早くからたんぱく質とエネルギーを投与すれば、そこに至るまでの時間を延ばす事ができる。

脚や腰に病気がないのに歩けないのは、栄養を投与されていないために、筋肉が衰え歩けなくなる。それは医療が招いた病気。

黄色ブドウ球菌(おうしょく)も、MRSAも、健常者であれば保菌しても発症することは、希だが、栄養状態の悪い患者等は、安易に感染してしまう、栄養状態を改善し免疫力を上げれは、感染症は減らせる。

GFO(グルタミン3g、水溶性ファイバー5g、オリゴ糖2,5g)を水で溶かし1日3回投与しエネルギーは別で投与する。尾鷲病院では、院内で発症するMRSA症例をゼロにしている。

呼吸障害と栄養障害の悪循環から抜け出すには、脂質の多目の投与、脂質の中でもω3系脂肪酸必須。

脳卒中、心不全、慢性肝炎、肝硬変、慢性腎臓病、糖尿病、 外傷、ヤケド、それぞれの栄養を入れる時期や方法を紹介している。

BMI は18,5を切ると死亡率が急激に上がり、日本人の80歳以上は多い、世界的に見るとBMIは27の人がもっとも長生きしている。

サルコペニアとは骨格筋の筋力量が減り、身体機能が低下した状態で、痩せている人だけではなく、自分で動く事が出来なくなる、これを防ぐには、充分にたんぱく質を中心とした食事と運動をして筋肉を太くする。

老化の最大の原因は、「酸化」であり、それを防ぐ為に、坑酸化物質(ビタミンA,C,E)を摂取を勧めている。

食べた物は体内でどう取り込まれているか、糖質、たんぱく質、脂質、それぞれの消化、吸収、また、ビタミン、ミネラルの役割と代謝を解説している。

長いこと飢餓状態にあると、エネルギーやたんぱく質、ミネラル、ビタミンも欠乏するときは、栄養素を細胞内から血液中に放出し血中濃度を保つが、糖を投与すると、一気にインスリンが分泌し、糖の代謝に必要なミネラルやビタミンが取り込まれてしまい、血中濃度が急激に下がりさまざまな不調、フィーリング・シンドロームが起きる、これを防ぐには、焦らずにゆっくりと、小量から徐々にミネラルやビタミンに気を配り、エネルギー、たんぱく質の量を上げる事が大切。

著者は外科医ありながら、代謝・栄養学を知識や経験について一冊の形に凝縮したと締めている。

以上が、著書の大まかな内容だが、ビーガンを勧める、アメリカのマクガバンレポートを中心とした栄養学は、やはり、否定されてもいいと思う、確かに一時的な期間なら有ると思うが、それを確認出来る内容だ。著者には、是非、マックス・ゲルソンの食事療法と、ライナス・ポーリングの分子整合栄養学(オーソモレキュレー)を学ぶべき、考え方が、当時のライナスと類似していて、読んでいるうちに、ライナスの著書では無いのかと?しかし、東口氏の独自の感性だと、それは、糖尿病治療の見解が違う事、それ以外は、殆ど類似している。是非、分子整合栄養学を勧めている溝口徹氏と合流してもらいたい、また、出版社の方々には、二人の企画をお願いしたい。しかし、残念だが今のメジャー医療に携わる医師達には、殆ど知られていない医療だ。東口氏を今後も注目したい。読み価値は有ります。